正倉院文書~源氏物語絵巻などの古代からの糊の技術伝承と技術解明に文化財保存科学の力を!

 

 源氏物語絵巻の修復の裏打ちには正麩糊が使われている。(徳川美術館談岡墨光堂による)平安時代末期に正麩糊はあったのだろうか?

麩が入ってきたのは室町時代であるから正麩糊の材料であるグルテンが一般的に使われ始めたのはその頃ではないだろうか?本格的に使われだしたのは近世になってからであり比較的新しい技術と考えられる。室町時代に麩が入る前の糊の技術はなんだったのだろうか?平安末期の源氏物語絵巻の裏打ちの糊は何か?古書にはわらび糊が表具、掛け軸に使われていたと書かれている。和傘、提灯張りの糊である。融点が高く雨でも流れ出さず、虫もつかず、糊の乾燥後にも硬化せず柔軟性を保つ、張り替えもできるという特色がある。近世以前の一般的な糊ではなかろうか?源氏物語絵巻の裏打ちの糊の原料はわらび糊ではないだろうか?正麩糊導入の時期を考えるとそうやって考える方が自然である。今、残されているわらび糊の技術は一閑張りとバレンである。千家十職の表具師奥村家にも表具の糊として技術が残っているかもしれない。依頼してる。

討論のいくつく先は平安時代末期以前の絵画資料の裏打ちの糊の原料を文化財の保存科学技術で明らかにできないだろうか?である。古い技術解明に予算をつけて国宝を守って欲しい。

 

文化国家日本研究所

菊の杉山是清